マーケティングクリニック

経営ビジョンを形にするデザインの力

コンサル
経営者の皆さん、デザインと聞いて何をイメージしますか?おそらくパッケージのデザイン、インテリアのデザイン、ファッションのデザインといった表現の形としてのデザインを思い浮かべるのではないかと思います。

機能が満たされると、商品はコモディティ(一般化)化していきます。つまり、一般的な消費材として定着していくのです。そうすると、差別化のためにデザインによる装飾をほどこしていくようになります。

このような積み重ねの結果、デザインという言葉のイメージは、装飾するというニュアンスで解釈されるようになっていきました。しかし、デザインとはもう少し奥行のある考え方なのです。

デザインには2つの機能がある
少し話は変わりますが、世の中には切り離せない相関関係があります。

たとえば、
「心」「体」
「内側」「外側」
「戦略」「戦術」

これらには、すべて共通点があります。「目に見えないもの」「目に見えるもの」であり、どちらか一方では成り立たないということです。

「戦略」「戦術」を例にとると、「戦略」は人の頭の中にある目に見えない考えであり、「戦術」とは「戦略」が具現化され目に見える形によって表現されたものになります。

これは、演劇に置き換えて考えてみると、「脚本」「演技力」の関係に相当します。「脚本」がなければ、演技はできません。「脚本」があっても演じる人がいなければ演劇は成り立ちません。どちらが大切かと言われれば、両方大切なんです。

同様にデザインにも2つの機能があります。1つは、ビジョンを構想したり、戦略を立てる目に見えない「考え」のデザイン。もう1つは、そのビジョンを現実化するために、事業、商品、サービス、販促物など具体的に見える形にする「表現」のデザインです。

・目に見えない「考えのデザイン」
・目に見える「表現のデザイン」

このようにデザインとは、ビジョンや考えを総合的に考え可視化することであり、目に見えない「考え」を人に伝わるよう見える形に「表現」することがデザインの最大の力だと考えています。どちらかが欠ければそのパワーは半減します。

ビジョンは形にできなければ意味がない
見えない考えを、見える形にしていくことは経営上、重要な意味があります。最終的にお客様の心に残るのは、商品や店舗の雰囲気、Webサイト、広告や接客など、目に見える形に表現されたデザインや言葉から生まれる感性的な印象であり、それが企業のイメージとして認識されるからです。

そのように企業の印象や考えは、あらゆる顧客接点を通して伝達されます。しかも、その出会いは一瞬です。デザインは、最終的に何らかの形や表現物に落とし込まれることで、お客様の感情に訴求する力を持ちます。その精度を高めていくことがデザインに課せられた大きな役割でもあります。

経営者には、ビジョンを構想する力、そして、そのビジョンを事業、商品、サービスなどの具体的な形に落とし込んでいく力がますます求められていくと思います。経営とは、本当にハイレベルなクリエイティブワークであるというふうに実感しています。

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